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卒業検定の重み

今日は飯能自動車学校の卒業検定だった。

ここのところ、寝すぎというくらい毎晩長時間の睡眠を取っていた私だったが、
昨日寝つけたのはおよそ3:30。
起きたのが7:30だったから、4時間しか寝られなかったことになる。
やはりそれなりに緊張していたのだろう。

しかし、それは決して嫌な感じではなく、むしろ心地良い緊張感であった。
検定の時が近付くに従い高鳴って行く胸の鼓動に、私は今日も本番補正が
存分に働いてくれるであろうことを確信した。
修了検定(仮免許を取るための試験)で合格した際の「5番」という受験番号
が与えられ、2コース中どう考えても簡単に見える方のコースを課題とされた
ことで、その思いはますます強くなって行く一方であった。

試験内容の説明が済んだらスタート地点までバスで運ばれ、車に乗り込んで
いざ試験開始。
ゆっくりと時間を掛けてシートの位置を調節し、エンジンを入れ、ミラーを自分
の見やすい所に動かした私は、合図を出しておもむろに車を発進させた。
まずは上々の滑り出しと言える。

今日は全てが冴えていた。
合図のタイミング、丁寧な目視、的確な車体の寄せ、脇の歩道への注意…。
試験は順調に進み、感覚的には5分ほど走ったところで車を止めることを指示
され、あっという間に「経路設計」の段階に入った。
ちなみに経路設計の試験というのは、現在地がスタートとなっており、ゴール
地点の描かれた地図を渡され、自分でスタートからゴールまでの道筋を決めて
それを記憶し、その通りに車を走らせる、というものだ。
我々オリエンティアが最も得意とする分野だと言える。

地図は前もって見せられており、予め経路を決めてあった私は自信を持ってその
コースを示し、再発進した。
運転は相変わらず順調で、信号2つを直進し、突き当たりの信号を左に曲がる
地点へ差し掛かった。
信号は赤。私はしばし考えを巡らせる。
左折後に乗る道路は2車線だったっけ?
だとしたら、バイパスに乗るために右折するには右の車線に入っておく必要が
あるのか?
でも、1車線道路だったら右に入った時点で即失格だよな。
ならばとりあえず左の車線に入っておくか?
そうこう考えているうちに、あっという間に信号は青に変わった。

ひとまず左の車線に入っておこう。
そう結論付けた私は、ゆっくりと小回りに左折を開始した。
…とその時。ガクンと車が止まってしまった。
一瞬何が起こったのか分からなかった私を我に返らせたのは、試験官の先生の
次の一言。
「前、危ないよ。自転車。」
そう言われた瞬間、右斜め前方3mくらいの極めて近い地点に自転車が急に現れ
た。

無論、自転車が急にすぐ前方へ現れるわけが無い。
そう。他のことに気を取られていた私の心の死角の中に、自転車が入り込んでしま
っていたのだ。
車が突然止まったのは、助手席の先生が補助ブレーキを踏んだからである。
そしてその瞬間、私の試験は終わりを告げた。
先生に補助ブレーキを踏まれた時点で試験の不合格が決定するからだ。

結局、左折後の道路は2車線だったが、的確なタイミングでの安全確認と合図に
より右の車線に移ることが出来た。
教習所に帰ってからの方向転換の試験も、多少もたついたものの一応成功させた。
全体的に見れば、十分に本番補正の効いた素晴らしい出来だったと言える。

だが、それはあくまでもオリエンテーリングのレースや他の試験なら、である。
自動車学校の卒業検定では、ワンミスが本当の意味での命取りになる。
車で路上を運転するというのはそういうことなのだ。
卒業検定の持つ重みは特別なのである。

これまで試験という試験に合格して来た私。
こと試験関係に限って言えば、挫折を味わったことなどほとんど無い。
ゆえに、今回の不合格はかなり悔しい。
一発で受かりたかった、というのが本音だ。
だが、今回ばかりは落ちて良かったんじゃないかと思う。

そもそも、最後の技能教習の際に「見極め良好」と言われた時点で違和感はあった
のだ。
未だに停止線を見逃したり合図を出し間違えたりするレベルなのに、果たして大丈夫
なのか?
このまま本番補正のみで免許を取ってしまったら、実際に一人で運転する時に事故を
起こしてしまうのではないか?
当然、検定中はそんなことを考えている余裕は無かったが、もしかしたら無意識下で
そのような不安が体に働き掛け、私に自転車を見逃させたのかもしれない。

この度の私は実力以上のものを発揮できていた。
それで不合格という結果が出たのだから、単純に実力不足ということなのだろう。
補習と再検定代で1万円強が余分に必要となってしまうが、後に重大な事故を引き
起こしていたかもしれないと考えると、この授業料は決して高くはない。

今回の検定で、一つのことに集中すると他のことに目が行かなくなってしまう、という
私の悪癖を再確認できたし、路上の怖さも身を持って実感することが出来た。
同じ過ちは二度と繰り返さない。
絶対に次で決めるつもりで臨むし、免許を取った後も細心の注意を払って運転すること
をここで誓いたい。

検定終了後、教習所事務所内の時計をふと見たら針は10時17分を指していた。
それはあたかも、「今日のことはしょうがない。前を向いて『明日』に生かせ。」と私に語り
掛けてくれているようであった。
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